蜂の子の疲労回復に役立つ栄養素とは

肉体の疲労回復に役立つ蜂の子の栄養素

タンパク質、炭水化物

蜂の子には、タンパク質が豊富に含まれているため、古くから貴重なタンパク源として長野県や岐阜県などで食されていました。
このタンパク質と炭水化物は、疲労回復には欠かせない栄養素です。

タンパク質は、筋肉を修復する材料になるため、運動をした後に必ず摂取することが望ましいです。
炭水化物(糖質)には、運動の際に筋肉が分解されることを防ぐ働きがあるため、運動する前や運動後すぐに摂取することで、疲労感を軽減してくれるのです。
また、糖質を補給すると、血糖値を下げるインスリンが分泌されます。
このインスリンには、筋肉の合成を促進する働きがあります。

このタンパク質と炭水化物を一緒に摂取することで、筋肉の合成速度はより高まるのです。

ビタミンB1

前項でもご紹介したように、炭水化物は疲労回復に効果がありますが、炭水化物やタンパク質だけでは栄養バランスが良いとはいえません。
人間は、食べ物などから摂取した栄養素をエネルギーに変換することで体を動かします。
このエネルギーに変換する際に補酵素として必要不可欠なのがビタミンです。
すなわち、過度な運動をした場合には、タンパク質だけでなくビタミンなどの栄養素も補給する必要があるのです。

蜂の子には、タンパク質や炭水化物だけでなく、疲労回復に効果があるビタミン類も多く含まれています。
その一つがビタミンB1です。

ビタミンB1は、ATP(エネルギーの貯蔵・供給に関わる物質)の産生に重要な役割を果たします。
このため、ビタミンB1が不足してしまうとエネルギーの変換がうまく出来ず、疲労を感じやすくなるのです。
また、ビタミンB1には、疲労物質である乳酸を蓄積させずにエネルギーに変換させる働きもあります。

ビタミンB2

ビタミンB2には、三大栄養素である炭水化物(糖質)やタンパク質、脂質の代謝を促進して、エネルギーの代謝を助ける働きがあります。
また、このビタミンB2を摂取することで、乳酸といった疲労の原因になる物質を取り除く効果があります。

BCAA

BCAAとは、必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの総称です。
このBCAAが不足してしまうと、運動中に脂肪をエネルギー源として使う際に、うまく脂肪を燃焼できず、エネルギーが不足してしまいます。
その結果、バテやすくなってしまうのです。
また、BCAAは、疲労物質をエネルギーに変換する「クエン酸回路」をスムーズに回すために、重要な役割を果たします。
すなわち、BCAAを十分に摂取することで、クエン酸回路がうまく回り、疲労物質である乳酸の蓄積を防ぐことができるのです。
さらに、BCAAはタンパク質の合成を促し、筋肉の分解を抑制する働きもあります。

蜂の子には、このBCAAをはじめ多くのアミノ酸が含まれています。
その量は、ローヤルゼリーの約3倍とまでいわれています。

アルギニン

アルギニンは非必須アミノ酸ですが、体内で作り出せる量は少ないため、不足分は食事で補う必要があります。
このことから「準必須アミノ酸」とも呼ばれています。
アルギニンには、疲労の原因になるアンモニアの増加を抑制する働きがあります。

実際に行われた実験では、運動で負担を与えたラットにアルギニンを与えたところ、ラットの血液中のアンモニア濃度が低下したことがわかりました。

アスパラギン酸

アスパラギン酸は、疲労物質をエネルギーに変換するクエン酸回路に働きかけ、乳酸の分解を促します。
また、クエン酸回路をスムーズに回すために必要なマグネシウムや、カリウムを細胞に取り込みやすくする働きもあります。

さらに、アスパラギン酸は、エネルギーに変換される「グリコーゲン」の生成を促進するため、摂取することでスタミナの向上効果にも期待できます。

鉄は、赤血球のヘモグロビンの構成成分となる重要なミネラルです。
また、鉄には運動時の乳酸の上昇を抑制する働きもあります。
ですから、鉄を十分に摂取することで、貧血と疲労を予防することができます。

精神の疲労にも効果的な蜂の子の栄養素

トリプトファン

必須アミノ酸の一つであるトリプトファンは、精神を安定させる効果があるセロトニンの原料になります。
このセロトニンは、自律神経のバランスを整えるだけでなく、睡眠の質を高める効果にも期待できるため、心身の疲労回復に役立ちます。

パントテン酸(ビタミンB5)

パントテン酸は、ストレスを緩和させる副腎皮質ホルモンの働きを促進させる働きがあります。
このパントテン酸を十分に摂取することで、ストレスへの抵抗力が高まり、精神の疲労の予防に繋がるのです。

マグネシウム

マグネシウムは、イライラした気持ちを和らげて精神の安定を保つ働きがあります。
また、エネルギーの代謝を促進する役割も担っているため、心身の疲労回復に効果が期待できます。

カルシウム

カルシウムには、興奮や緊張を静めてストレスを緩和させる働きがあります。
さらに、カルシウムは筋肉のスムーズな動きをサポートしてくれるので、心と体の疲労に効果的です。

リノレン酸

リノレン酸(αリノレン酸)は、体内に取り入れるとDHAやEPAになります。
これらは、うつ症状を軽減させる効果があります。
実際に行われた実験によって、うつ病患者のオメガ3系脂肪酸(DHAとEPAなど)の蓄積量は、健常者と比べると低いことが明らかとなりました。

まとめ

蜂の子には、身体と心の疲労回復に効果的な栄養素が豊富に含まれています。
この豊富な栄養素によって、疲労の予防や回復が実現し、より元気な体と心へと導かれるでしょう。
疲労の回復には、栄養バランスの良い食事や休養が大切です。
その上で、蜂の子の力を得ると良いでしょう。
人気記事-popular column-