風邪予防に蜂の子を取り入れよう

風邪を予防するためには、人ごみに出かける際にはマスクを着用し、帰宅したら手洗いやうがいをしっかりとすることが大切です。
そして、免疫力を高めるために、栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。
忙しい方や一人暮らしの方は、サプリメントなどを取り入れると効率よく栄養を補給することができます。

蜂の幼虫やサナギである蜂の子には、風邪予防に役立つ様々な栄養素が含まれています。

風邪予防に効果的な蜂の子の栄養素とは

シスチン

シスチンは、体内で免疫力を高めるグルタチオンという物質の材料になります。
このグルタチオンは、そのまま摂取しても吸収されません。
グルタチオンの材料であるシスチンを摂取することで、免疫細胞でグルタチオンが十分に作られるようになります。

また、シスチンは免疫細胞の一種であるNK細胞を活性化して、NK細胞の働きを高めます。
このように、シスチンには免疫力を高める作用があるため、風邪の予防に役立ちます。

さらにシスチンは、風邪の症状を和らげる効果にも期待できるのです。
冬の風邪の流行時期に、シスチンとテアニンというアミノ酸を5週間摂取した人と、摂取していない人を比べた研究によって、シスチンとテアニンを摂取した人は摂取していない人と比べて、のどの痛みや発熱、鼻水などの症状が軽かったことが分かりました。

このシスチンは、体内で作り出すことができない必須アミノ酸であるため、食品やサプリメントから摂取する必要があります。

アルギニン

アルギニンには、免疫細胞の一つであるマクロファージを活性化させる働きがあります。
このマクロファージは白血球の一種で、体内に侵入してきたウイルスや細菌を処理する役割を担っています。
したがって、アルギニンを摂取してマクロファージが活性化することにより、免疫力は高まって風邪に負けない強い体になるのです。

タンパク質

風邪などのウイルスと戦う免疫細胞を作るためには、タンパク質を摂取することが大切です。
タンパク質には、侵入してきた異物を排除する抗体の働きを活性化させる効果もあります。
蜂の子は、このタンパク質を豊富に含んでいるため、長野県や岐阜県では古くから貴重なタンパク源として蜂の子を食していました。

ビタミンB2

ビタミンB2は、体内で粘膜や皮膚を健康に維持する役割を果たします。
ですから、ビタミンB2が不足してしまうと、喉や鼻の粘膜が弱くなって風邪の原因となる菌を体内に侵入させやすくなってしまいます。
ビタミンB2をしっかりと摂取することで、喉や鼻の粘膜が正常に機能することができ、風邪の予防が叶えられるのです。

ビタミンC

ビタミンCには、細胞を酸化させる活性酸素を除去する「抗酸化作用」があり、抗酸化ビタミンとも呼ばれています。
また、体内に侵入した病原体を攻撃する白血球の働きを強化する作用もあるため、風邪の予防にはかかせないビタミンといえます。

風邪をひきやすい人は、血液中のビタミンC濃度が低く、回復に伴ってビタミンC濃度も徐々に高くなることがわかっています。

亜鉛

亜鉛は、体の新陳代謝を活発にして、免疫機能を高める効果に期待できるミネラルです。
また、粘膜を保護するビタミンAを体の中にとどめる働きがあるため、のどの痛みや鼻水といった風邪の症状を軽くしてくれます。
細菌を攻撃する役割を持つ白血球にも、この亜鉛が含まれているため、風邪の予防や改善のためには亜鉛を十分に摂取することが大切です。
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