蜂の子が生活習慣病の予防と改善に効果的な理由

動脈硬化の予防と改善に役立つ栄養素が含まれている

生活習慣病は、偏った食事やストレス、運動不足などの生活習慣が原因で発症する疾患のことをいいます。
その疾患の一つが、動脈硬化です。

動脈硬化とは、悪玉コレステロール中性脂肪などで血管が狭くなったり硬くなったりして、血液の流れが悪くなっている状態のことを指します。
この動脈硬化が悪化すると、脳卒中や心臓病などの命に危険を及ぼすような病気が引き起こされる恐れがあります。

蜂の幼虫やサナギである蜂の子には、そんな動脈硬化の予防と改善に役立つ成分が豊富に含まれています。

蜂の子の動脈硬化の予防と改善に役立つ栄養素

アルギニン

アルギニンは、非必須アミノ酸の一種で体内で合成することができますが、不足分は摂取する必要があるため、準必須アミノ酸とも呼ばれています。
このアルギニンには、血管を拡張する働きがある一酸化窒素をつくり出す働きがあります。
一酸化窒素が十分につくられることで、血流が良くなって動脈硬化の予防や改善に繋がるのです。

メチオニン

メチオニンは、体内でつくり出すことができない必須アミノ酸の一つです。
このメチオニンには、肝臓にある毒素や老廃物を体の外に排出して、代謝を促進する働きがあります。
代謝が良くなると、血液中のコレステロールを燃焼させることができます。
その結果、肝臓に脂肪が蓄積されることを防ぎ、動脈硬化の原因にもなる脂肪肝の予防と改善が叶えられるのです。

タウリン

タウリンは、肝臓で胆汁酸の分泌を促進し、コレステロールを下げる働きがあります。
胆汁酸は胆汁の主要な成分であり、コレステロールを排出する役割があります。
また、コレステロールの上昇を抑制する効果があるため、動脈硬化に対して効果が高いです。

ビタミンB2

ビタミンB2には、過酸化脂質の分解を促進する働きがあります。
この過酸化脂質は、増加して体内に蓄積されると、動脈硬化や老化を進行させる恐れがあります。
また、発がん性もあるといわれている有害な物質です。
ビタミンB2は、そんな過酸化脂質の分解を促進し、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防を叶えてくれます。

パントテン酸

パントテン酸はビタミン群の一つで、ビタミンB5とも呼ばれています。
パントテン酸には、血液中の善玉(HDL)コレステロールの合成を促進する働きがあります。
この善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収して肝臓に運ぶ役割を担っています。
このため、善玉コレステロールが増えると、悪玉コレステロールが血管の内壁に付着することを防ぎ、動脈硬化の予防に繋がります。

ナイアシン

ナイアシンは体内に最も多く存在するビタミンで、酸素の構成成分としても重要な成分です。
このナイアシンには、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
また、悪玉コレステロール値を低下させる働きもあるため、摂取することで血流も改善してくれます。

リノレン酸

リノレン酸(αリノレン酸)は、脂質の構成成分である脂肪酸の一種で、食品から摂取する必要がある必須脂肪酸に指定されています。
体内に取り入れられたリノレン酸は、DHAやEPAに変換されます。
このDHAやEPAは、血液をサラサラにする効果をもたらしてくれるため、動脈硬化の予防に役立ちます。

オレイン酸

オレイン酸は、他の脂質と比べて酸化しにくく、熱にも強いことが特徴です。
このオレイン酸は、善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らすことができます。
また、善玉コレステロールを増やす働きもあるため、摂取することで血流を改善し、動脈硬化の予防へと導いてくれます。

高血圧の予防と改善に役立つ栄養素が含まれている

慢性的に血圧が高い状態を指す高血圧も、生活習慣病の一つです。
この高血圧は、悪化すると動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、慢性腎臓病などの病気を引き起こす可能性が高くなります。
蜂の子には、高血圧の予防と改善に効果が期待できる栄養素も含まれています。

蜂の子の高血圧の予防と改善に役立つ栄養素

アルギニン

前項でもご紹介したように、アルギニンには一酸化窒素をつくり出す働きがあります。
この一酸化窒素は、血流をスムーズにするだけでなく、血圧の調整という重要な役割も担っています。
実際に行われた実験では、アルギニンを静脈に注射したところ、血管が拡張して血圧が低下したことがわかりました。

タウリン

タウリンは動脈硬化を予防するだけでなく、交感神経を抑制して血圧の上昇を防ぐ働きがあるため、高血圧の予防効果にも期待できます。
特に、塩分の過剰摂取が原因で起こる高血圧に対して効果的だといわれています。

マグネシウム

マグネシウムには、動脈を緩めて血圧を下げる働きがあります。
さらにマグネシウムは、血圧を上げる働きがあるカルシウムやナトリウムの量を調節し、血圧と血液の循環を正常に保つ働きがあります。

カリウム

カリウムには、余分なナトリウムを排出する働きがあります。
ナトリウムを過剰に摂取してしまうと、血液中の塩分を薄めるために水分が取り込まれ、血液量が増えてしまいます。
そして血液量が増えると、その分血管の壁に強い圧力がかかるため、高血圧のリスクが高まるのです。

カリウムが尿や汗として排出される際に、ナトリウムも排出されます。
ですから、カリウムを十分に摂取することでナトリウムの排出も促され、その結果高血圧の予防にも繋がるのです。

糖尿病の予防と改善に役立つ栄養素が含まれている

糖尿病とは、血液中の血糖(ブトウ糖)が多くなる病気で、生活習慣病の一つです。
血糖値の上昇を防ぐためには、インスリンというホルモンが正常に働き、ブトウ糖を体内に取り込んでエネルギー源として使うことができる状態が望ましいです。
蜂の子には、そんな糖尿病の予防に効果的な栄養素も含まれています。

蜂の子の糖尿病の予防と改善に役立つ栄養素

ビタミンB1、ビタミンB2

ビタミンB1とビタミンB2には、糖の代謝を促進する働きがあります。
この働きによって、体内に取り入れた糖がエネルギーとして上手く変換されます。
これらのビタミンが不足してしまうと、ブトウ糖がエネルギーとして変換されなくなり、血糖値を上げる原因となってしまいます。

マグネシウム

マグネシウムは、血糖値を低下させる効果に期待できる成分です。
実際に行われた実験では、糖尿病患者がマグネシウムを摂取したところ、空腹時に血糖値が低下したことがわかりました。
また、マグネシウムの摂取量が多いと、糖尿病の発症リスクが約10~20%減るという報告もあります。

まとめ

蜂の子に含まれている様々な栄養素は、体内で多くの効果をもたらし、生活習慣病の予防と改善へと導いてくれます。
蜂の子は動脈硬化や高血圧の予防だけでなく、精神の安定に役立つトリプトファンやビタミンCなど、生活習慣病の原因に繋がるストレスを軽減させる効果がある成分も含まれています。

生活習慣病を予防するためには、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
その上で、蜂の子の力を取り入れると良いでしょう。
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