更年期障害による症状に効果的な蜂の子の栄養素とは

日本人の女性が閉経を迎える年齢は、50~51歳だといわれています。
その閉経をはさんだ、45歳~55歳の約10年間を「更年期」といいます。
更年期障害は、閉経に伴って卵巣の働きが衰えることにより、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減少することで引き起こされます。

蜂の子には、更年期障害の症状に効果的な栄養素が豊富に含まれています。
特に、アミノ酸が多く含まれており、その量はローヤルゼリーの約3倍ともいわれています。

更年期障害による症状の改善に役立つ蜂の子のアミノ酸

更年期障害の症状には、自律神経の乱れやイライラ、めまいや冷えといった症状があります。
蜂の子に豊富に含まれているアミノ酸は、これらの症状の改善に役立ちます。

トリプトファン

トリプトファンは必須アミノ酸の一つで、食事などから摂取する必要があります。
体内に取り入れたトリプトファンは、脳に運ばれるとナイアシンやマグネシウムとともに、自律神経を整える「セロトニン」を生成します。

このセロトニンには、不快感や興奮を静めて精神を安定させる効果や、寝つきを良くする効果があります。
さらに、セロトニンは脳で「メラトニン」という睡眠ホルモンに変換されます。
このメラトニンには、自然の眠りを誘う働きがあるのです。
このようなトリプトファンの持つ役割は、更年期障害で起こる不眠やイライラ、自律神経の乱れによるめまいなどの改善に効果が期待できます。

フェニルアラニン

必須アミノ酸のフェニルアラニンを摂取すると、体内で興奮性の神経伝達物質であるドーパミンとアドレナリンに転換されます。
このドーパミンやアドレナリンは、無気力を揺和して精神を高揚させるため、更年期障害による不安感やうつの緩和に役立ちます。

メチオニン

必須アミノ酸のメチオニンも、体内でセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンの材料になります。
このため、摂取することで更年期障害による気分の落ち込みや、うつをやわらげて気力を高める効果に期待できます。

イソロイシン

イソロイシンには、血管を拡張する働きがあるため、摂取することで冷え性といった症状の予防や改善に役立ちます。
また、イソロイシンは興奮系の神経伝達物質になるため、集中力を高める効果もあります。

グリシン

グリシンは、体内で合成することができる非必須アミノ酸の一つで、アミノ酸の中でも最も小さい成分です。
このグリシンには、血管を拡張させて体温の上昇を促す働きがあります。
この働きによって、体内の熱が放出されて体の中心温度が下がります。
人は眠りに入る際に、自然と体内の温度が下がるため、グリシンを摂取することで、より寝つきが良くなるのです。

また、グリシンを摂取すると、睡眠が深くなるノンレム睡眠に早く到達することがわかっています。
ですから、グリシンは更年期障害の症状である不眠を改善へと導き、睡眠の質も高めてくれるのです。

アルギニン

非必須アミノ酸の一つであるアルギニンは、体内で一酸化窒素を作る働きがあります。
この一酸化窒素は、血管を拡張して血圧を調整する重要な役割を担っています。
このため、アルギニンを十分に摂取することで血行が良くなり、更年期障害による冷えやめまいの予防と改善が叶えられるのです。

更年期障害による症状の改善に役立つ蜂の子のビタミン

更年期は、加齢に伴って基礎代謝が低下するため、太りやすかったり疲れやすくなったりする場合があります。
そんな更年期の疲労感や体重増加を防ぐために効果的な栄養素が、ビタミンです。
蜂の子には、ビタミンも多く含まれています。

ビタミンB1

ビタミンB1は、体内で炭水化物(糖質)の分解をサポートする役割を担っています。
この働きにより、炭水化物がうまくエネルギーに変えられるため、代謝が高まって更年期障害の疲れやすさが改善されるのです。

さらに、ビタミンB1には脳の神経の働きを正常に保つ働きがあります。
このビタミンB1が不足してしまうと、脳の働きが悪くなってイライラしやすくなったり、集中力が低下したりします。

ビタミンB2

体内に取り入れたビタミンB2は、脂質の分解をサポートする役割を果たします。
脂質がうまく分解されてエネルギーに変えられることで、代謝もアップして疲労の回復に繋がるのです。

また、脂質がスムーズに分解されると、脂肪が体に蓄積されにくくなるため、ビタミンB2はダイエットの効果にも期待できます。

ナイアシン(ビタミンB3)

ナイアシンは、食品などから摂取した脂質や糖質を燃やしてエネルギーに変える際に、必要な酵素をサポートします。
体内でエネルギーを生み出す働きの約60~70%に、このナイアシンが関わっています。

また、ナイアシンには、毛細血管を広げる働きがあるため、摂取すると血行が良くなって更年期障害の冷えや肩こりが改善へと導かれます。
さらに、ナイアシンはセロトニンの合成にも関わっているため、更年期障害の症状であるうつや、不安感の改善にも効果的です。

パントテン酸(ビタミンB5)

パントテン酸には、ストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの働きを促進する働きがあるため、更年期のイライラの解消に役立ちます。
このホルモンの分泌が高まることで、ストレスへの抵抗力もアップするのです。
このことから、パントテン酸は「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。

ビタミンC

ビタミンCは、ドーパミンやアドレナリン、副腎皮質ホルモンの合成に関わっています。
ですから、更年期障害のイライラや不安感を改善するためには、ビタミンCを積極的に 摂取することが望ましいです。
また、ビタミンCは鉄と一緒に摂取することによって、ビタミンCが鉄を吸収されやすい形に変えてくれるため、更年期の貧血予防に役立ちます。

更年期障害の症状の改善に役立つ蜂の子のミネラル

ミネラルは、体内で骨を作ったり体の調子を整えたりする役割を担っています。
人の体が必要とするミネラルの量はわずかですが、体内で合成したり貯蔵したりすることができないため、毎日摂取することが望ましいです。

特に、更年期の女性は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少することに伴って、自律神経のバランスも乱れてしまうため、胃腸に不調が起こりミネラルをうまく摂取できない場合があります。
ですから、更年期障害の症状が強い人ほど、ミネラルを十分に摂取する必要があります。

蜂の子には、更年期の症状に負けない体作りに役立つミネラルが、豊富に含まれています。

カルシウム

新しい骨を作る骨代謝には、女性ホルモンのエストロゲンが深く関係しています。
このため、更年期にエストロゲンが大きく減少してしまうと、骨量も急激に低下して骨粗しょう症のリスクが高くなってしまいます。

この骨粗しょう症を予防するためには、カルシウムの摂取が大切です。
カルシウムは骨を作るだけでなく、ホルモンの分泌や神経の働き、筋肉の収縮などにも大きく関わっています。
そのためカルシウムは、骨粗しょう症の予防やストレスを和らげるために、積極的に摂取することが望ましいです。

マグネシウム

マグネシウムには、体内でカルシウムの吸収を助ける働きがあるため、カルシウムと合わせて摂取すると良いミネラルです。
体内に存在するマグネシウムの約60%は、骨や歯に含まれているといわれています。
骨にとって良い成分といえばカルシウムを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、丈夫な骨を保つためには、マグネシウムも必要不可欠な成分といえます。

更年期障害によっておこる貧血の予防や改善には、鉄分を十分に摂取することが大切です。
鉄は、赤血球のヘモグロビンの材料になって酸素を全身に運ぶ役割を果たすため、不足してしまうと貧血やめまいを引き起こします。

更年期障害の症状の改善に役立つ蜂の子の脂肪酸

リノレン酸(αリノレン酸)

αリノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換されます。
このDHAやEPAは、血液をサラサラにして血流を改善する働きがあります。
また、うつ症状を軽減する効果に期待できるため、更年期障害による気分の落ち込みや不安感の改善に最適です。
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