蜂の子と一緒に摂りたい食材

蜂の子には、アミノ酸やビタミンなど様々な栄養素が豊富に含まれています。
しかし、そんな蜂の子にも含まれていない栄養素があります。
そのため、健康や美容のために蜂の子を食べるなら、蜂の子にはない栄養素を含む食材と一緒に摂りましょう。
蜂の子にはない栄養素を含む食材と一緒に摂ることで、健康や若さの維持に繋がります。

炭水化物を含む食材

蜂の子には、必須アミノ酸の一種であるトリプトファンが含まれています。
このトリプトファンを摂取すると、脳に運ばれてナイアシンやマグネシウムとともに「セロトニン」と呼ばれる脳内物質がつくられます。
セロトニンは、「幸せホルモン」ともいわれ、心のバランスや自律神経のバランスを整えてくれます。
また、脳を最適な覚醒状態にしてくれるため、セロトニンが増えることで頭が冴えた状態を維持できます。

反対に、セロトニンが不足してしまうと、心のバランスを維持できなくなり、ネガティブになったり怒りやすくなったりします。
さらに、自律神経のバランスも保てなくなり、寝つきが悪くなって不眠にも繋がってしまうのです。

セロトニンを増やすためには、トリプトファンだけでなく、セロトニンの合成のエネルギー源になる炭水化物も十分に摂取することが大切です。
ですから、蜂の子を食べるときは、炭水化物を含むご飯や麺類、パンなどを一緒に食べると良いでしょう。

蜂の子と炭水化物を美味しく摂るためには、蜂の子を炊き込みご飯(ヘボ飯)にして食べることをお勧めします。
蜂の子の炊き込みご飯なら、通販でも販売されている蜂の子の甘露煮をご飯に混ぜるだけで簡単に完成するため、忙しいときでも手軽に食べることができます。

ビタミンB12を含む食材

蜂の子には、鉄や亜鉛などのミネラルも含まれています。
鉄は、血液中の赤血球の血色素(ヘモグロビン)の素になります。
このヘモグロビンによって、血液が全身に運ばれるのです。
ヘモグロビンの量が減ってしまうと、酸素の運搬が十分に行われなくなり、めまいや疲れやすさなど貧血と呼ばれる症状に繋がってしまうのです。

また、亜鉛は、赤血球の産生や機能を維持する働きがあります。
このため、赤血球による酸素の運搬を維持するためには、亜鉛の摂取も必要です。

このように、蜂の子には赤血球をつくるために必要な鉄や亜鉛が含まれています。
しかし、赤血球の数を増やすためには、蜂の子には含まれていないビタミンB12も必要です。
ビタミンB12は、「造血のビタミン」とも呼ばれ、ヘモグロビンの合成を助ける働きがあります。
このビタミンB12が不足してしまうと、舌が肥大して炎症を起こすといった症状を引き起こす「悪性貧血」に繋がってしまう恐れがあります。

ビタミンB12は、かつおやさんま、レバーや納豆などに含まれています。
ですから、蜂の子に含まれている鉄や亜鉛と、ビタミンB12を上手く摂取するには、蜂の子の炊き込みご飯のおかずとして、かつおのたたきやさんまの塩焼き、納豆やレバーのソテーなどを合わせると良いでしょう。

ビタミンD

蜂の子には、丈夫な骨をつくるために必要なカルシウムやマグネシウム、リンが含まれています。
しかし、カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDは、蜂の子には含まれていません。

ビタミンDは、カルシウムの吸収に必要なタンパク質の合成を促し、血液中のカルシウム濃度を高めてくれるため、不足していると、カルシウムを十分に摂取しても上手く吸収されないのです。
さらに、骨からカルシウムを溶かし出すホルモンの分泌が増えてしまい、骨量の減少にも繋がってしまいます。

このため、蜂の子を食べるときは、ビタミンDを含むサケやきくらげ、卵などを一緒に食べると良いでしょう。
蜂の子ときくらげの炊き込みご飯や、炒めた蜂の子を使った卵焼きなどもお勧めです。
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