蜂の子に含まれているタンパク質は質が良い?

蜂の子に含まれているタンパク質の量

蜂の子は、炭水化物や脂質など様々な栄養素を含んでいますが、特にタンパク質が多いため、長野県や岐阜県などでは古くから貴重なタンパク源として食されていました。
そんな蜂の子に含まれているタンパク質の量は、蜂の子約100gあたりに約9.40gです。

蜂の子に含まれているタンパク質の質

良質なタンパク質とは

体を動かす生命活動を司っているタンパク質は、20種類のアミノ酸によって構成されています。
このアミノ酸には、体内で作ることができない必須アミノ酸と、体内で合成することができる非必須アミノ酸が存在します。
必須アミノ酸は、体内で合成することができないため、食品などから摂取する必要があります。

同じタンパク質量を含む食品でも、アミノ酸の構成はそれぞれ違います。
良質なタンパク質とは、体内で作ることができない必須アミノ酸がバランスよく含まれているものを指します。

蜂の子に含まれているアミノ酸

蜂の子はアミノ酸を多く含んでおり、その量はローヤルゼリーの約3倍ともいわれています。

蜂の子には、次のアミノ酸が含まれています。

必須アミノ酸(単位:g/100g)

バリン 0.49
ロイシン 0.66
イソロイシン 0.43
リジン 0.58
フェニルアラニン 0.33
トレオニン 0.31
ヒスチジン 0.22
メチオニン 0.20
トリプトファン 0.09

非必須アミノ酸(単位:g/100g)

グルタミン酸 1.29
アスパラギン酸 0.76
プロリン 0.57
アラニン 0.45
グリシン 0.41
チロシン 0.41
アルギニン 0.40
セリン 0.33
シスチン 0.20

含硫アミノ酸(単位:g/100g)

タウリン 0.031
このように、蜂の子には必須アミノ酸全9種類と、非必須アミノ酸全11種類の中の9種類が含まれています。
ですから、蜂の子に含まれているタンパク質は質が良いといえるでしょう。

蜂の子のアミノ酸は、健康面に様々な力を発揮してくれます。
必須アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシンの3つを合わせて「BCAA」といいます。
これは主に筋肉で代謝され、運動時のエネルギー源として使用されます。
トリプトファンは、幸せホルモンである「セロトニン」の原料になります。
セロトニンには、自律神経のバランスを整えたり、精神の安定を維持したりする役割があります。

その他のアミノ酸も健康維持に役立ちますが、健康面だけでなく美容もサポートしてくれます。
アミノ酸は、肌の保湿因子となる「NMF」の材料になります。
また、肌にハリをもたせる成分であるコラーゲンの材料として、アミノ酸は必要不可欠です。
蜂の子には、このようなNMFやコラーゲンの材料になる様々なアミノ酸が含まれています。

タンパク質の吸収率が高い「酵素分解蜂の子」について

蜂の子のサプリメントには、あらかじめタンパク質を分解し、細かくペプチド化して配合されているものが存在します。
このように、あらかじめタンパク質が分解された蜂の子のサプリメントは、アミノ酸が体内で吸収されやすいです。
こういった蜂の子のサプリメントを選ぶことで、効率よくアミノ酸を補給することができます。
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