健康食品としての蜂の子の発祥地はどこ?

薬としての蜂の子の歴史(中国)

ミツバチやスズメバチの幼虫やサナギである蜂の子には、タンパク質やアミノ酸など健康には欠かせない栄養素が多く含まれています。
そんな蜂の子は、古くから世界中で貴重な栄養源として食されてきましたが、現代ではサプリメントといった健康食品も存在しています。

蜂の子は、健康食品として使用されるようになる前から、薬や漢方として使用されてきました。
特に中国では、古くから蜂の子を薬として使用しています。
約2000年前に書かれた中国最古の薬学書といわれる「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」では、蜂の子は安全な不老長寿の最高薬として記載されているのです。

また、中国の明時代に、薬になる植物などについてまとめられた「本草網目(ほんぞうこうもく)」には、蜂の子は皮膚の感染症や風疹、便秘や婦人科疾患などに効果があると記されています。

このように中国では、約2000年も前から蜂の子を安全で優れた薬として愛用していたのです。

現代の健康食品としての蜂の子

蜂の子の薬としての効能は、中国だけでなく世界約30カ国以上の国で認められています。
そして現代では、蜂の子は健康食品としても世界各国で使用されているのです。

ルーマニアにおいては、蜂の子は健康食品の一つとして、アピセラピーと呼ばれるミツバチ産品を用いた治療にも利用されています。

現代の日本では、蜂の子を使用したサプリメントが様々なメーカーから販売されています。
サプリメントのメーカーによっては、栄養価が高く重量が重くなる生後約20日目のオス蜂のみをサプリメントに使用しています。
また、蜂の子以外にも、ビタミンB2やビタミンB12など他の栄養素も一緒に配合されているものも存在します。

サプリメントの蜂の子の含有量も、一日あたりで約700~1000mgなどと豊富であるため、手軽に効率よく栄養を摂取することができます。

まとめ

現代では健康食品としても愛されている蜂の子ですが、サプリメントといった健康食品になる前には、薬として用いられていました。
そして、その古い歴史は中国にあります。
中国では、約2000年も前から蜂の子を不老長寿の最高薬として使用していたのです。

そして、蜂の子の高い栄養価は世界各国で認められるようになり、現代ではサプリメントといった健康食品としても利用されています。
このように、現在の蜂の子は食用としてだけでなく、薬や健康食品としても様々な国で愛用されているのです。
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