蜂の子とワーファリンは相性が悪い?

ワーファリンとは

ワーファリンとは、血管内に血栓と呼ばれる血の塊ができることを予防する抗血栓薬です。
このワーファリンは、血液を凝固させる物質の働きを抑制して血液を固まりにくくするために、ビタミンKを阻害する作用があります。
このため、主に血液が滞ることによって起こる静脈血栓症や心筋塞栓症などの、血管内や心臓内の血栓を予防するために使用されます。

しかし、ワーファリンには副作用があり、効きすぎると鼻血や歯茎の出血などの出血が起こりやすくなります。
また、いったん出血してしまうと、血が止まりにくくなる場合があります。

さらに、ワーファリンには相互作用を起こす薬が数多くあります。
ですから、ワーファリンを服用している期間に他の薬やサプリメントを摂取したい場合は、必ず医師に相談をしましょう。

蜂の子とワーファリンが相性が悪い理由とは

蜂の子には、アルギニンやナイアシンなど、血行を良くする効果に期待ができる栄養成分が多く含まれています。

非必須アミノ酸の一種であるアルギニンは、血管を広げる働きがある一酸化窒素を作り、血行を良くします。
また、ナイアシン(ビタミンB3)は、血液中のコレステロールや中性脂肪を下げ、血液をサラサラにしてくれます。
さらに、毛細血管を広げて体の末端にまで血液を運ぶことをサポートしてくれるのです。

蜂の子には他に、血管を強くするために必要なビタミンCや、血液の循環を正常に保つために必要なミネラル(カルシウム、マグネシウム)、赤血球の中にあるヘモグロビンの材料となる鉄など、血行を促進する効果のある栄養素が豊富に含まれています。

このため、血液を固まりにくくする作用のあるワーファリンを服用中に、血行促進作用のある蜂の子を摂取してしまうと、出血が起こった際に血液が止まりにくくなる恐れがあります。

ワーファリンを服用している期間は、蜂の子の摂取は控えるようにしましょう。
また、蜂の子のサプリメントだけでなく、蜂の子の佃煮などもワーファリンの服用中は食べない方がよいです。

蜂の子サプリを常用している際にワーファリンが処方されたら

蜂の子のサプリメントを常用している際にワーファリンを処方された場合は、必ず医師に相談をして、蜂の子のサプリメントを中止することが望ましいです。

蜂の子にも血行を促進する効果はありますが、蜂の子のサプリメントは医薬品ではなく健康食品であるため、ワーファリンの代わりにはなりません。
ですから、ワーファリンを処方された際には、蜂の子のサプリメントの摂取を中止し、医師の指示通りにワーファリンを正しく服用しましょう。
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